脳梗塞、脳出血
ふらふらしたり、ぐるぐるまわったり多彩なめまいを生じ、言葉がしゃべりにくくなる、気が遠くなる、物が二重にみえるといった症状も出ることがあります。
▼ ドクターより
めまいで一番怖い原因が脳の病気によるめまいです。めまいだけでなく、言葉がしゃべりにくくなる、気が遠くなる、物が二重にみえるといった症状の時は脳神経外科のある病院受診をおすすめします。またそのような症状がなくめまいだけでも脳の病気が原因の場合もありますので注意を要します。
耳鼻科医として言えるのは、なんとなくめまいが一定でなく、ぐるぐるしたりふらふらしたり、気が遠くなったり、耳鼻科の病気としては非典型的だと感じる時は脳が原因の時が少なくない印象です。
椎骨脳底動脈循環不全症
心臓から脳に流れる椎骨動脈の血流が悪くなり起きる病気です。
ぐるぐるまわるめまいが多いのですが、ふらふらしたり、目の前が暗くなったり、気が遠くなったり、物が二重にみえたり、言葉がしゃべりにくくなることを伴うこともあります。
血液の流れが悪くなりやすい病気である高血圧や高脂血症、糖尿病が持病である方が、この病気にかかりやすい傾向です。
▼ ドクターより
いわゆる成人病と呼ばれる病気のかたで脳に行く血流が悪くなり起こる病気です。血流が悪くなりすぎると血が固まり血栓ができ脳梗塞の原因となりますので、そうなる前に詳しい検査をして治療することが大事です。
MRI・MRAで脳に行く血管の状態を調べますが、当院を受診されてこの病気が疑わしいときは、近隣の連携病院で検査できますのでご相談ください。
胸部大動脈瘤
胸の病気ですが、声枯れで発見されることもあります。この病気でなぜ声枯れがおきるのか、そのメカニズムについてご説明します。声帯を動かす神経に反回神経というものがあります。この神経は脳からでて甲状腺の近くをとおり胸の大動脈まで行きます。そしてそこで反転しのどに到達しますが、大動脈瘤があるとその瘤により反回神経が圧迫され麻痺し声帯が動かなります。そのため声が枯れてしまうのです。
▼ ドクターより
声枯れは、のどだけでなくこのような病気が原因の可能性もあるので、症状が続く場合は早めの受診お願いします。